〈レポ〉第19回 国際バラとガーデニングショウ

1999年から毎年開催されている国際バラとガーデニングショウに行って参りました!
会場外観
私が会場(西武ライオンズの本拠地・メットライフドーム)に着いたのは、天気も良い日曜の12時。
案の定混んでいました。
西武球場の駅とドームの間にまでお店が並び、囲むように人だかりができています。
会場前の人だかり
当日券を手に入れて(ちなみに開催前日までお得な前売り券も売っていたようです)、
誘導されるままに進むと、客席側からドーム内の会場に降りられるようになっていました。

会場に降りると、色とりどりのバラがにぎやかに出迎えてくれるウェルカムガーデン。
本場のイングリッシュガーデンを日本で広めているマーク・チャップマン氏が
“世界一美しい庭”ブッチャートガーデンをイメージした絵画のような庭園を造っています。
ウェルカムガーデン1
ウェルカムガーデン2

●企画展示・イベントエリア●

まず、テーマごとの企画展示から。

《バラのタイムトンネル》

バラのタイムトンネル
ここでは、「ラ・フランス」以降のモダンローズ、
その歴史の中でも代表的な種を学べるようになっています。
ラ・フランス、レディ・メアリー・フィッツウィリアムなど往年の名花から、
グラハム・トーマス、ダブル・デライトなど数十年にも渡る定番の品種、
そしてかおりかざり、シェエラザードなど日本発の新しい品種までが展示されていました。

私のメモによると。。。
☆ラ・フランス(仏) 1867年
モダンローズ第一号。四季咲き性をもった大輪の花は人々を驚かせた。

☆レディ・メアリー・フィッツウィリアム(英) 1882年
華やかに咲く大輪花。人工交配の親としても重要な役割を果たして初期モダンローズの発展を支えた。

☆マダム・カロリーヌ・テストゥ(仏) 1890年
大きな花弁を重ねてふっくらと咲きます。四季咲き大輪花のバラが世に認知される原動力となりました。

☆ソレイユ・ドール(仏) 1900年
い色系バラの原点。モダンローズの花色が多彩となるきっかけのバラ。「黄金の太陽」という名前。

☆スヴニール・ドゥ・クロージュ・ペルネ(仏) 1920年
ハイブリッド・ティー系初の本格的な黄バラ。四季咲き大輪花の一つの完成形として高く評価された。

☆ニュー・ドーン(英) 1930年
春以外も咲く、中大輪のつるバラの原点。耐病性を求める育種の素材としても活躍。「新しい夜明け」という名前。

☆クリムゾン・グローリー(独) 1935年
ベルベットのような光沢と濃厚な香り。耐寒性に優れ、強い性質。現代赤バラの先祖。

☆ピース(仏) 1945年
第二次世界大戦終戦の年に発表されたバラ。20世紀を代表する巨大輪の先駆け的存在。

☆クイーン・エリザベス(米) 1954年
丈夫でよく育つ実用性が世界的に評価を受けた。花も良く咲く。エリザベス女王にちなんだ名前。

☆スターリング・シルバー(米) 1956年
くすんだ紫系の美しい色と香りは当時画期的でした。アマチュア育種家が「ピース」を交配してつくった。

☆ローズ・ゴジャール(仏) 1958年
白とピンクのコントラストが美しいバラ。「ピース」を親に、ヴェルサイユ宮殿の庭師も務めた名門の育種会社が作り出した。

☆アイスバーグ(独) 1958年
もとの名前は「白雪姫」よく花が咲き丈夫であることも評価されています。

☆聖火(日) 1968年
東京オリンピックにちなんだ名前。咲進について色合いが変化し、オーストラリアなどで高い評価を受けた。

☆ブラック・ティー(日) 1973年
夏は朱色、空きには紅茶のようなシックな色合いの花が咲きます。上品な花姿で切り花としても人気。

☆ダブル・デライト(米) 1976年
「ピース」の孫にあたる品種。アイボリーから赤へと変化する花色とフルーツの香り。色と香りの二重の喜びから名付けられた。

☆グラハム・トーマス(英) 1983年
クラシカルな花姿とピュアな黄色の融合が画期的として、イングリッシュローズの名品。

☆イングリッド・バーグマン(デンマーク) 1984年
光沢ある赤の完成形の一つ。往年のハリウッド女優にちなんだ名前。

☆ピエール・ドゥ・ロンサール(仏) 1985年
オールドローズを思わせる愛らしいカップ型の花姿。日本でもっとも売れているバラ。

☆ナエマ(仏) 1998年
素晴らしい香りを持つフレンチローズで、香水にちなんで名付けられた。丈夫な性質も高評価。

☆ニュー・ウェーブ(日) 2000年
花びらの柔らかいウェーブと繊細なライラック色。波打つように重なる波状弁が日本で人気を集めるきっかきになった品種。

☆エドガー・ドガ(仏) 2002年
ペインターシリーズの一つ。カラフルで特徴的な絞りのバラとして有名。

☆ミスティ・パープル(日) 2003年
フリルのような花びらと青みがかった薄い銀色。清楚なたたずまいが新鮮な、日本の女性育種家が作り出したバラ。

☆アプローズ(日) 2009年
世界に衝撃を与えた青色。植物種を超えて最新のバイオテクノロジーが生み出した、化学技術の結晶。花言葉は「夢、かなう」

☆快挙(日) 2011年
国際的に評価の高い日本のバラ2010年に権威あるローマバラ国際コンクールで金賞受賞。

☆かおりかざり(日) 2012年
切り花と庭植え、両方の性質を持つ兼用品種。アプリコット色と甘いフルーツ香で女性に人気。

☆アール・デコ(英) 2012年
花の中央に筋が入るステイブル・ストライプと呼ばれる斬新な色彩。オレンジ色のダリアを思わせる花姿です。

☆シェエラザード(日) 2013年
波打つ花びらの先が尖り、濃いピンクが魅力的。フランスからヨーロッパにも広まっている品種。

ちなみに、いわゆるオールドローズ/モダンローズの区分けは、
この四季咲き大輪の系統で第一号となった「ラ・フランス」を境にしており、
モダンローズ以降は新しい色の発見やより美しく丈夫なバラの育種が飛躍的に発展してきました。

日替わりで解説が入るのですが、この日は京阪園芸で“バラのスペシャリスト”と呼ばれる小山内健さんでした。
なんとこの方は、TVチャンピオンの「全国バラの花通選手権」で2回も優勝されるほどのスゴイ人ですが、
気さくな大阪弁で京阪園芸さんの裏話まで楽しく話してくださいました。
一番印象的だったのは、「どんな薔薇でも綺麗ね~って言ってくれるのは日本くらい」という言葉でした。
世界各国では、この色は縁起が良いと喜ばれるものもあれば、その逆もあるそうです。

《世界のニューローズベストテン》

ピンク・パラダイス
★ピンク・パラダイス(仏・デルバール)
表がピンク色で花芯近くと裏面が黄色の複色。フランスらしい華やかさで繰り返し良く咲く。
ハーブとローズの芳香。コンパクトな木立性。耐病性が高いバラを認定するADRなど受賞多数。
パオロ・ペイローネ・ジャルディニエレ
★パオロ・ペイローネ・ジャルディニエレ(伊・バルニ)
アプリコットのニュアンスも持つレモンイエロー。中輪でコンパクトなシュラブ。耐病性が強い。
20世紀のイタリアで活躍した造園家・建築家にちなんだ名前です。ニンファ
★ニンファ(日・バラの家 ロサ オリエンティス)
中輪~大輪の丸弁咲でオフホワイトにわずかなピンク色がにじむ。晩秋まで良く咲き、育てやすい。
ティーに青リンゴを感じる中香。高めの木立性。
レヨン・ドゥ・ソレイユ
★レヨン・ドゥ・ソレイユ(仏・メイアン)
花つき・花もちが良く、繰り返し良く咲く木立性ローズ・ベイサージュ(修景バラ)。
暑さ・寒さや病気にも強く、機能性に優れたバラに与えられるADRをはじめ国際コンクールで多数受賞。
シャルム
★シャルム(日・河本バラ園)
ダマスクとミルラの調和のとれた甘い香りが、ラベンダーのトーンのピンク色のカップ咲の花から漂う。
中輪、四季咲きで高さ1m前後のシュラブ。「魅力・美しさ」が名前の意味。
ウィリアム・クリスティ2015
★ウィリアム・クリスティ2015(仏・ギヨー)
花弁が多数重なる中輪ロゼット咲。返り咲き。横張り・半つる性のシュラブ樹形。
パウダーピンク色のウィリアム・クリスティから枝変わりしたアプリコットブレンド。
パルファンダムール
★パルファンダムール(日・河合伸志)
爽やかさと甘さもあるダマスク・モダン・フルーティの香り。波状弁カップ咲きで花付きが良い。
中輪で開花が進むにつれピンク色から紫がかる。コンパクトな木立性。
メルヘンツァウバー
★メルヘンツァウバー(独・コルデス)
やわらかいアプリコットピンクの中大輪で丸弁カップ~ロゼット咲き。フレッシュでフルーティーな香り。
コンパクトな木立性で横張正。耐病性・耐寒性が高く育てやすい。
恋結び
★恋結び(日・京成バラ園)
暖かい桃色で中心は桃色。丸弁高芯咲きの大輪が長い花首の咲きに咲く。甘くフルーティ~スパイシーな芳香。
枝の棘が少なく、高さ1.2mの木立性。
フィネス"あ"
★フィネス(京阪園芸F&Gローズ「ローズ アロマティーク」)
バーガンディカラーの中大輪で咲進につれて紫のトーンに。レモンバームなどさわやかな香りにダマスク香が溶け込む。 四季咲きで広がるように生育する木立性。上にも出てきた、小山内健氏育種のバラ。

《世界最大のバラのいけばな》

世界最大のバラのいけばな
世界最大のバラのいけばなを活けたのは、創流90年の草月流家元・勅使河原茜さん。
1000輪のバラの花を勅使河原さんが和の世界観で表現。
青々とした竹がアクセントとなって、見上げる大きさに圧倒されながらも全体的に爽やかな印象を受けました。

《レミ・アン・ローズ(平野レミのキッチンガーデン)》

レミ・アン・ローズ(平野レミのキッチンガーデン)1
レミ・アン・ローズ(平野レミのキッチンガーデン)2
少し風変りな企画の名前は、平野レミさんが愛するシャンソン
「la vie en rose(ラヴィアンローズ=バラ色の人生)」から。
斬新な料理でお茶の間を驚かせる平野レミさんのアイディアと、
造園デザインは昨年の国バラ・ガーデン部門で大賞を取ったアトリエナナの小林裕子さんが担当。

ガーデン内でランチタイムのゲストを待つようにセッティングされたテーブル。
しかし、ライトの代わりにハンギングバスケットが釣り下がり、
並んだパンには多肉植物が植えられているというユーモラスな演出!
「レミパン」をイメージさせる明るい黄色のドラム缶にレミさんのサインもポップで素敵でした。

《志穂美悦子の花空間「清廉-seiren-」》

志穂美悦子の花空間「清廉-seiren-」
フラワーアーティスト志穂美悦子さんの作品テーマは「和の息吹く花の世界」。
まるで人が近づいてはいけない秘境のような、そんな気高い雰囲気の作品でした。

《ライブガーデン》

ライブガーデン
ゆっくり見られなかったので詳細は分からないのですが、
浜本規子さんのガーデンでの作業風景はチラリと垣間見ることはできました。
アレコレと指示を飛ばし合いながら3名ほどでガーデンの中を行ったり来たり。
私が見た時は始まったばかり?で解説が聞けなかったのが残念でした。

《ローズテラス(イベントコーナー)》

ローズテラス(イベントコーナー)
ローズテラスはかなり席数が限られているのですが、豪華なゲストのトークや歌が楽しめます。

そのほか…
ローズフォトコーナーは大きな壁一面がバラで飾られていて、家族で来たら良い記念写真が撮れそうです。
私が行った時は20人ほどの列になっていたので諦めてしまいましたが、閉場前の空いたタイミングを狙えば
スムーズに写真が撮れるのではないでしょうか。
会期中日替わりで開催されるワークショップは、私が行った日は多肉植物の寄せ植えとボックスフラワーデザインが
開催されていました。ワークショップによっては先生の作品を購入することもできるようです。
個人的には、苔のテラリウムかローズデコキャンドルのワークショップに参加してみたかったです。

●部門別のコンテスト●

現在編集中…